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2011年10月 5日 (水)

白い彼岸花

Mini


9月の終わりに、
市のPTA連合会のお仲間が
亡くなられました。

ご自分で、人生を閉じてしまわれました。
お子さんの学校のPTA会長をされて、任期が終わった後も、
PTA連合会に残り、教育、子育てにかかわり続けた方です。

理由の正確なところは、わかりません。
ただ、ご家族別居されていたとのこと。
中学のお子さんの運動会の様子を、ひとり、じっと見ておられた姿を
お友達が確認しています。
そして、その日、逝かれました。


PTAの集まりで今期もなんどか、顔をあわせながら、
生きている意味を見失うような精神状態になっているとは、
まったく誰も気が付かず、
みんなただただ、驚くばかりでした。

自死のため、ご家族のご意向で
亡くなられたことすら、
伏せられており、
知ったのは、密葬が終わった1週間もあとでした。

穏やかな方でした。
思えば、確かに、今期はちょっと元気がなかった。
もともと静かな方なので、その変化が微妙で
わからなかったんです。

Oさんのことを偲ぶと
「ぼくのことは 忘れてください。」
私の頭に浮かぶ映像の中、
そうつぶやきます。
泣いても、笑ってもいない。
ただ、いつもどおり、静かにたたずみ
「もう、忘れてください。」
と。


死を選ばれたのは、
生きる意味をなくしたからでしょうか。

一番愛してきた子どもたちが、
中学生になり、
たくましくなり、
もう大丈夫だと思ったのでしょうか?
「かあさんを大事にしろよ。」
「これからの人生、がんばれよ。」
そんな気持ちで運動会を見ていたのでしょうか?

死んでしまったあと、Oさん自身が
気がつかれたはずです。

子どもたちが、
これからの人生、ずっと
「お父さんを死なせたのは自分たちだ。」と
後悔しながら生きていく、とてつもなく大きな荷物を心に抱えたことを。

親は、
なにもできなくても、
ただ、生きているだけで、子どもの心の支えになるのです。
一緒にいても、いなくもて、
どこかで、思ってくれている人がいるだけで
がんばろうって思うものです。

もう大きいから、
もう自分の手を離れたから、
もう独立したから、
もう一緒に住めないから、
そういう理由で、親子の絆は、切れません。

Oさんもまた、肉体をなくして楽になったわけではなく、
きっと、
今後、ずっとご自分の愛する子どもたちの心に
見えないながら、ずっと寄り添い、
その嘆きや苦悩を目の当たりにして、
胸をいため、後悔していかなればなりません。

自死は楽になるものではなく、
むしろ、生きていたときの自分の痛みよりも
さらに辛いであろう、
愛するものの心の痛みを、自分にとりこみながら、
そのものたちが寿命をまっとうするまで
見守るという重責があります。

私は
以前は 自死を非難していました。
今は、ちょっとちがいます。
そこにいたる心の悲しみに理解はします。
今、一番、悲しいのは、Oさんのご家族であり、
Oさんの魂なのでしょうから。

だけど、
自死は、絶対、決して、お勧めしません。
寿命を全うしたときに、得られる魂の平穏は、
決して得られないからです。
寿命を全うした魂だけが、
次のゲートの門の前に立てるのですから。

「僕のことは、忘れてください。」
そういうけれど、
Oさん、私は、忘れませんよ(^^)
Oさんが誠実に生きておられたこと。
思いやりがあり、親切な方だったこと。
Oさんが確かに生きていたこと。

大変お世話になりました。
ありがとうございました。

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