クライストチャーチへの祈り
とても穏やかな時間の流れる町でした。
こじんまりしているけど、
ヨーロッパ的な町並で、
あの大聖堂はまさに
町の中心でした。
ニュージーランドの中でも、
都会のオークランド、
首都ウエリントンとは違った時間の流れがあり、
なんだか、ずーーっとそこにいたくなる
住みやすい町という印象があります。
当時、私が宿泊したのは、
その町のハリスさんちです。
シドニーからの飛行機で隣に座っていた人で、
「宿泊するところがないのなら、
空港に、奥さんが迎えきているので、
奥さんに聞いてみて、いいっていったら、
うちに来ていいよ。」ということで、
そのまま4泊させていただいたんです。(^^;
その夫婦は、私より5つくらい年上で、
二人とも独身の頃は、バックパッカーだったそうです。
バックパックを背負って、世界中を旅したので、
大きなリュック1つで貧乏そうな?私をみて
昔の自分達を思い出したんだそうです。
その夫婦には、ちょうど1歳くらいの
ABBYという名の天使のような赤ちゃんがいました。
私は、毎朝、朝ごはんをいただき、あの大聖堂の辺りまで送ってもらい、
観光をして、また、うちにもどり、ご飯をいただき(^^;
たまにABBYのおもりもしました。
一度は、校外のハリスさんちのご両親宅でバーベキューまでしていただき・・・
おいおいおい・・・・って
すっかりお世話になりました。
5日目の朝、私は、高速バスで次の町へ発つのですが、
ハリスさんは仕事場へいく途中、バス停で私を降ろして言いました。
「僕らは、誰にでも、こんなに親切にしているんじゃないんだ、
君だから、やってあげたいと思ったんだよ。じゃあ、また!」
そういって、頬にさよならのキスを残し、
去っていきました。
15年の歳月が流れ、
ABBYが高校で、日本語を選択科目に選びました。
彼女が研修旅行で日本に来たとき、
彼女の、わずかな自由時間を一緒に過ごしました。
できるだけのことをしたかった。
ハリスさんにしてもらったことの半分でも返したかった。
ご飯を食べ、ドライブをして、観光地をめぐりました。
そのときに、ABBYに紹介した私の息子は、
ちょうど、私がABBYと出会ったくらいの年齢の息子です。
縁はつながっていくし、
感謝もつながっていく。
そして、思いは海を越えます。
今、テレビ画面の向こうの
美しかった町の無残な姿を見ながら、
あの町に
あの町の人々に、
そして、あの懐かしい家族に祈りを送ります。
また、必ず、会えますように。
そうだ、その日のために、
英語をもう一度勉強しなくっちゃ~!
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